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〇〇ママの好きなこと・大切なこと

2024.08.30
〇〇ママの好きなこと・大切なこと

身も心も自然体で。金融業からダンス講師に転身して気付いた生き方。

ママときどきダンスの先生 吉田 梨奈さん
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今回取材したのは、7歳、4歳の男の子を育てながらダンスインストラクターとして活動している吉田梨奈さん(@kumarina101)。インスタでは自然体で育児する様子や、のびのびと活動する様子が見て取れますが、実はダンス講師を始めるまでは多くの悩みを抱えるワーママだったそう。育児や人生を考えるきっかけとなった出来事や、これからについてお話を伺いました。

Contents

  1. ダンス歴30年、前職は金融系。
  2. コロナ禍、育休明けにつまづいた片足。
  3. 周囲に助けられた「奇跡の1回目」。
  4. やりたいことに従うと、いい風が吹いてくる。

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ダンス歴30年、前職は金融系。

インスタがとっても面白くて思わず笑ってしまいました。ご長男が登校時「ルーティンのように木登りはやめない」とか(笑)

ありがとうございます。本当はSNS、苦手なんですけどね(笑)

改めて、まずはご自身について伺います。ダンスは昔からされていたのですか?

4歳か5歳ぐらいからジャズダンスをはじめて、高校生ぐらいの時にヒップホップダンスをやるようになりました。その後、なんとなく就職後も続けて。でも歴が長いとはいえ「趣味」程度で、教室の発表会や学校祭ぐらいしか目立った機会はないんです。

そうだったんですね。就職後は金融系のお仕事をされていたとか?

はい、大学を出てからなので...15年ぐらいですかね。保険会社で営業を中心に勤めてました。

現在の雰囲気からは意外です。大変そうなお仕事というイメージも...

どちらもよく言われます。でも実際は楽しい時間も多かったですね。損害保険の会社だったんですが、お客様は中古車屋さんや自動車整備工場がほとんどで、「これ、持って帰りな!」って野菜をもらったり、励ましてくれたりと、温かな方ばかりでした。もともと人と話すのが好きだったこともあり、本当に好きな仕事だったんです。

コロナ禍、育休明けにつまづいた片足。

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そんなお仕事を辞められたのは、なぜですか?

大きなきっかけは次男の育児でした。長男の出産後は、復帰して順調に仕事をしていたのですが、2019年に次男を産んだ後、どうにも体が追いつかなくなって...。ある日突然めまいが酷くなって、家事もまともにできなくなりました。診断の結果はストレスからくる耳の病気です。それから夫と相談して休職することになりました。

育児と仕事との両立に悩まれたんですか?

世の中の変化も大きかったと思います。ちょうどコロナ禍で、仕事ではリモートワークの導入、育児では急な保育園の休みとか...、色々ありましたよね。

確かに、振り返るとガラリと世の中が変わりましたね。

私、切り替えがすごく苦手なんです。だから育休明けで時短勤務のはずなのに、在宅でも電話やメールでずっとやりとりして、合間に家事や育児をしていて...と、気付けば夜もパソコンに向かっていて。食事も水も取らずに、気付けば何時間も経っていることも少なくありませんでした。「早く前みたいに頑張らなきゃ」というプレッシャーも大きかったと思います。

周囲に助けられた「奇跡の1回目」。

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そこから、なぜダンス講師に?

休職中、たくさんたくさん考え事をしました。はじめは、早く復帰しなきゃとか、情けないとか。でも同時に家族や自分の将来も真剣に考えるようになって、本当にしたかった事やどんなママでありたいかを考えて。そんなタイミングで、ある友人から「子どもにダンスを教えてみたら?」と言われたんです。

自分からやりたかったという訳ではないんですね

「ムリムリ!」って感じです。自信がものすごく無くて。

それも意外です。

ダンス講師の方って、アーティストのバックダンサーを勤めたり、大会の受賞歴があったりと、みなさん輝かしい実績があるイメージだったんです。それに比べて私は本当に趣味で、楽しい範囲で続けていただけ。「自分が教えるなんておこがましい」っていうのが、正直な感想でした。

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でも、挑戦してみた。

まずは小さな規模でダンスレッスンを始めようって。その初回、3人の知人が来てくれることになっていたんですが、3人とも直前にご自身やお子さんの体調不良で来れなくなってしまって。緊張しながらもたくさん準備をして、とても楽しみにしていたので残念な気持ちになりました。

本心ではやりたかったんですね。

その時、本当に「新しいことに本気で挑戦したい」という自分の気持ちに気付いたのかもしれません。それで、自分でも友達に連絡をしたり、友人が呼びかけてくれたりした結果、代わりの2人が集まってくれました。その奇跡のような1回目がなければ、今こうして続けていないと思います。

現在はお子さん向けにもされているとか

大人と違って子どもは一気に15人ぐらい集まりました(笑)。子どもたちは本当に一生懸命に踊ってくれて、それを眺めてるパパやママも幸せそう。開催するたびに新しい発見をしたり、「上手くできた!」と達成感を得たりと、大きな手応えを感じることが、今のモチベーションになっています。

やりたいことに従うと、いい風が吹いてくる。

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活動を続けて発見したことは何ですか?

「自分らしさ」を出すと、元気につながること。私はファッションも昔から大好きですが、仕事の時は仕事着が当たり前だと思っていました。今こうして毎日、自分の好きな服を着ていられるって、とても幸せなことだと気付いたんです。

育児の姿勢も変わりましたか?

笑っていられる回数が増えたかな、と思います。会社員時代は育児と仕事の両立=カッコイイって思い込んでたんですよね。でも周りに甘えていいし、完璧じゃなくていいって思えるようになって。子どもたちには「失敗するかもしれないけど、ママの挑戦を見守っててね!」という感じです。

長男は教室に参加し、準備も手伝ってくれるのだとか。次男も幼稚園の先生に、「ママはダンスを教えてるんだよ」と嬉しそうに話しているそうです

今後の予定は?

今は月1、2回とまだまだ「仕事」とは言えない状況ですけど、保育士専門学校でのワークショップ開催が決まったり、応援してくれるママもたくさんいたりと、少しずつですが広がっています。でも正直言うと、どうするかはまだまだ未定。これまで夫が理解して、支えてくれたことも大きいので、家族とも相談しながら進んでいこうと思います。

同世代のママにエールを送るとしたら

やりたいことを素直にやると、必ずいい風が吹いてくれることでしょうか。どんな方にもきっと「本当はやりたいこと」があるはずです。あとは、はじめから頑張り過ぎないこと。SNSもそうですが、頻度とか期間とか決めちゃうと、途端に楽しめなくなっちゃうので。

確かに、義務感が出ると楽しめないですね

何だって「まぁいっか」と思えるぐらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。力を抜いて、自然体で笑っていたら、きっと子どもも笑顔になってくれるはずです。

ありがとうございました!

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ママときどきダンスの先生

吉田 梨奈さん

instagram:@kumarina101

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