頑張りすぎず、子どもと一緒に楽しむ!
札幌市中央区の円山にある写真スタジオ「Studio Notta(スタジオ ノッタ)」(@studio.notta)で働く、坂上和子さん。こちらのスタジオでヘアメイクと撮影アシスタントを担当し、プライベートでは、小学1年生の男の子と年少の女の子を育てるママです。「Nottaで働けることが嬉しくて、楽しい!」と話すその理由をお伺いしました。
Contents
- ヘアメイクは、誰かの人生を彩る最高の仕事。
- このスタジオの一員でいられることが誇り
- 子どもは「新しい仲間!」
ヘアメイクは、誰かの人生を彩る最高の仕事。
坂上さんがヘアメイクの道に進むことになったきっかけを、教えてもらえますか?
はい。高校生の時に通っていた美容師さんがお客さまをカットする姿がかっこよくて、美容の仕事に憧れたのがスタートです。でも、美容師にはなりたくなかったんですよね...。
どうしてですか?
お客さまの髪を切るのが怖くて(笑)。髪は切ったら元に戻せないので、絶対に失敗できない状況が自分には合わないなと感じたんですよね。ただ美容の世界へ憧れはあったので「ヘアメイクなら失敗しても直すことができる」と思い、美容専門学校のヘアメイクコースを選択し、美容の世界へ進みました。
卒業後は、ヘアメイク関連のお仕事についたのですか?
いえ、札幌の美容室で受付として就職しました。ヘアメイクの仕事を選ばなかったのは、自分や身近な人でもヘアメイクはできるので「仕事にしなきゃいけない」という、焦りがなかったのかもしれませんね。
確かに。ヘアメイクは日々関わってくることです。
老舗美容室を1年ほど働いて辞めたあと、偶然大手写真スタジオの求人を見つけたんです。ヘアメイクと撮影アシスタントの募集だったんですけど「面白そうだな」と思って、応募してみたんです。そしたら、受かって!この会社には、約10年いることになるのですが、充実した日々を送らせてもらいました。
ヘアメイクのキャリアが始まったんですね。
キャリアと言われると照れます(笑)。ただヘアメイクが好きで、続けていた感じですね。その頃はウェディングフォトを担当させてもらうことが多かったのですが、一生残る写真に、自分のヘアメイクを選んでもらえるというのは、感慨深かったです。
10年ほどで退職したという理由は何ですか?
第二子の妊娠が理由ですね。第一子の時は産休育休を取得して復帰したのですが、第二子の時は続けるの難しいかなと思う部分があって...。ヘアメイクも撮影アシスタントも体力勝負なので、ふたりの子育てしながらついていけるのかなと。あとは勉強をする時間がとれなくなってしまって、トレンドをキャッチする力が弱くなっているんじゃないかなと、自信がなくなったのも大きいかもしれません。
このスタジオの一員でいられることが誇り。
お仕事から離れてみて、ご心境はいかがでしたか?
子どもたちとゆっくり過ごせるのは、よかったですね。ところが、仕事を辞めたことが理由で上の子が保育園を退園になってしまって。一日中子どもたち2人と過ごすのは大変でした(笑)。そのあと、下の子が1歳になった頃に「そろそろ働こうかな」と思い、仕事を探し始めます。
その時はどのような職種を探したのですか?
撮影スタジオのヘアメイクと撮影アシスタントで探したのですが、全く受からなかったです。撮影スタジオって土日の撮影が多いので、土日に出勤できる人がスタジオ側も必要なんですよね。子どもたちのことを考えると、いつでも土日出勤できるわけでもないので「もう撮影スタジオで働くことができないんだ...」と、悲しい気持ちになりましたね。
保育園は日曜と祝日、開園していないところが多いですもんね。
そうなんですよね。そこで事務の仕事を始めてみて、最初は「続くのかな...」と心配だったのですが、意外と自分に合ってたんですよ(笑)。「このまま事務を続けるのもいいかも」と思っていた時に、Studio Nottaから声をかけてもらったんですよね。
それはどんな繋がりで?
Nottaカメラマンの奥さまが、大手撮影スタジオ時代の同期だったんです。たまたまNottaに顔を出した時に「一緒に働かない?」と声をかけてもらって。ちょうどNottaも移転して人を募集しているという奇跡的なタイミングだったんです。
すごいですね!
諦めていたヘアメイクと撮影アシスタントの仕事がまたできることになり、素直に嬉しかったです。働き始めてからも「やっぱり楽しい!」って思うことが多くて。特にNottaに入って感じるのが「良い写真を撮るぞ」という気持ちを持っていること。その一員でいられることに誇りを持てますね。
お仕事が楽しいことが伝わってきます。
土日や祝日の休みも、繁忙期以外は「家族との時間を大事にね」と、調整してもらえることの方が多いです。ヘアメイクのトレンドなども、昔と違いInstagramなどのSNSで情報をキャッチできるため、スキマ時間で学べていますね。
子どもは「新しい仲間!」
今の働き方、坂上さんに合っているように感じます。
結婚前は「子どもができたら出産したら、自宅近所のパートで働くのかな?」と漠然と考えていたのでずっとヘアメイクに関われるなんて想像もしていませんでした。第二子出産後に撮影スタジオの仕事を諦めかけていた私に、声をかけてくれたNottaに感謝です。
お仕事の原動力を教えてもらえますか。
家族です。子どもたちと思いっきり遊びたいから、仕事も頑張る。息子や娘もこのスタジオで撮影しているので、私がどんな仕事をしているか知っています。「ママはみんなをプリンセスにするんでしょ?」と、言ってくれる子どもたちの期待に恥じたくないっていうのもありますね。
最後に子育て中のママたちへメッセージをお願いします。
SNSを見ると完璧に見えるママが多いですが、比べて頑張ろうとしなくていいと思います。子どもを育てるというよりは、子どもという仲間が増えて、一緒に楽しく遊べるようになった...そんな気持ちでいるぐらいがいいんじゃないかな。今年の夏に海に行った時、子どもたちよりも全力で遊んでいるパパママ友を見てそう思いました(笑)。このインタビューで「こんな考えの人もいるんだよ」と知ってもらって、誰かの心が軽くなると嬉しいです!
ありがとうございました!
ヘアメイク・撮影アシスタント
坂上 和子さん
Studio Notta instagram :@studio.notta
Studio Notta Webサイト:https://www.photostudio-notta.com/