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〇〇ママの好きなこと・大切なこと

2023.12.19
〇〇ママの好きなこと・大切なこと

夢に向かって一歩、半歩でも進み続ける。

ベビーシッター/イベント企画「Half Step」代表 及川 奈津季さん
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大学卒業後、ソーシャルワーカーとして10年余りクリニックや病院の精神科で働いてきた及川奈津季さん(@natsu_0809x)。現在6歳の男の子、4歳の女の子、1歳の女の子を育てながら、ママたちをサポートするための合同会社「Half Step」の代表を務めています。起業するまでの経緯や、会社の事業内容、ご家族に対する想いについて伺ってきました。

Contents

  1. 起業のきっかけは、ママたちの苦悩。
  2. ママが笑顔で働ける社会を目指して。
  3. 家族のために、自分のために、半歩でも前へ。

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起業のきっかけは、ママたちの苦悩。

起業以前はソーシャルワーカーとして働いていたのですね。目指したきっかけは何でしたか。

子どもの頃から人を観察することが好きで、心理学に興味を持っていました。10代の頃は友だちから恋愛相談や家族関係についての相談を受けることも多かったので、大学できちんとカウンセリングや心理学を学んで仕事にしたいと思うようになりましたね。

大学卒業後はどのようなお仕事を?

メンタルクリニックでカウンセリングのほか、患者さんの退院後の生活支援をしていました。例えば介護保険や自立支援医療制度を紹介したり、訪問看護の際に患者さんの自宅を片付けたり、退院後に入所されたグループホームでの朝食を作ったり。犯罪歴のある方を多く受け入れているクリニックだったので、刑務所で更生支援のプログラムを提供するという仕事もしていましたね。

お子さんが生まれてから、働き方に変化はありましたか。

保育園のお迎えなどがあるので、時間の調整がしやすい職場に転職しました。病院の精神科でしたが、産後うつに悩んでいるお母さんを担当することが多くて。自分自身も母親として、子育てに迷ったり孤独を感じたりしていたので、患者さんに共感できる部分もたくさんありましたね。同時に「もっと早い段階で息抜きなどができていれば、ここまでの病状にはならなかったのに」「病院に来る前に何か打つ手はなかったのか」と思うようにもなりました。

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「患者さんが前向きになっていく様子が励みになっていた」と語る及川さん。

ママたちの悩みは尽きないですよね。

精神的な病にかかり、重度になると治療に長い時間がかかります。好きだった仕事を続けられなくなってしまったり、子育ても難しくなって家族に代わってもらったり、そういったママたちを診ているうちに、居ても立ってもいられなくなってしまいました。病気になってからではなく、それ以前の段階でママのサポートしていきたい。そう考えるようになって、起業を視野にベビーシッターの資格を取得することにしたんです。

ママが笑顔で働ける社会を目指して。

資格を取得してから、会社を立ち上げるまでの経緯を教えてください。

1年間は個人でベビーシッターをやっていたのですが、もっと活動の幅を広げようと思い「合同会社Half Step」を設立。私の他にもママスタッフを2人雇い入れて、ベビーシッター業のほか、イベントの企画・運営事業を担っています。

どんなイベントを開催しているのですか?

子どもだけでなく、親子が一緒になって思い出をつくれるイベントを企画しています。今年の夏は大人も本気になって水遊びを楽しむ「水鉄砲バトル」を開催しました。秋に札幌市西区の五天山公園でおこなった「スマイルフェスタ」では、仮装大会を開いたり、キッチンカーを呼んだり。それからママの得意なことや趣味を活かしたマルシェも設けました。

とっても楽しそうなイベントですね。会社としての今後の目標を教えてください。

ママたちが、子育てを理由にやりたいことやキャリアを諦めたりせず、活躍できるような場をつくりたいです。平たく言うと、雇用の促進ですね。自分自身も夫が多忙でワンオペ育児に追われるような日々を送っていますが、働きにくいですよね、ママというだけで。同じように感じているママたちの背中を押すような事業展開をしたいと考えています。

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ソーシャルワーカーの仕事に通ずるものがありますね。

相手が望む未来に向かってサポートをしていくという意味では、やってきたことはずっと変わらないのかもしれません。

インターネット上での活動もされていますよね。

「ママチャレ」という、何か始めたいママ同士のコミュニティをつくってZoom交流会を開催したり、個人的にはInstagramで子育てに対する想いを発信したりもしています。

Instagramに並ぶママへのメッセージは、共感できるものばかり。

家族のために、自分のために、半歩でも前へ。

小さなお子さんが3人いる中で、驚くほど精力的に活動されていますよね。

これから自分の人生を切り拓いていく子どもたちに、私の生き方を見せたいという想いがあります。できない理由を探すのではなく、できることを考えてやっていく母親の背中を見て、子どもたちにもそんな風に育ってほしい。夫が自営業なので、何かあったときに支えられる自分でいたいという気持ちもありますね。

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次女と及川さん(提供写真)

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「一瞬一瞬を見逃さないようにしたい」と添えられた家族写真(提供写真)。

子育て中のママや、子育てとお仕事を両立されているママに向けてメッセージをお願いします。

会社名の「Half Step」の由来でもあるのですが、例え一歩が踏み出せなくても、半歩でもいいから進み続けることで、未来は切り開けるし、可能性を広げることができます。

子育てをしていると、思うようにいかない毎日の連続です。でも少しずつでも前進していけば、理想の自分に近づけます。ママになったからといって、やりたいことに蓋をしないでほしい。自分を諦めないでほしいと伝えたいです。

ありがとうございました!

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ベビーシッター/イベント企画「Half Step」代表

及川 奈津季さん

及川さん instagram:@natsu_0809x

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