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〇〇ママの好きなこと・大切なこと

2021.09.30
〇〇ママの好きなこと・大切なこと

ヨガを通じて、〝ママ〟から〝わたし〟になる

ヨガインストラクター/菅 なおさん
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8年前旦那様の転勤を機に千葉から札幌へ、その後ヨガインストラクターとして活躍してきた菅さん。
昨年の出産を経て、現在は子連れOKのヨガクラスを開催。ママが〝わたし〟に戻れる時間づくりを提案しています。

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ヨガインストラクターのほか、社会福祉士、保育士の資格も持つ菅さん

日々の暮らしに寄り添う、やさしいヨガを

札幌へ移住したきっかけは?

千葉県で生まれ、大学を卒業後、高齢者のリハビリ施設で社会福祉士として生活相談の仕事をしていました。
ヨガを始めたのは9年前の26歳の時、今は亡き母から『なおにピッタリだと思う』と勧められたのがきっかけでした。今にして思えば、母からの贈り物だったのだと大切に思っています。
2012年に夫の転勤で、夫婦共々縁のなかった札幌へ転居しました。転勤と言っても、夫はそのあとすぐに北海道の企業へ転職しまして(笑)。びっくりしましたが、札幌での暮らしがとても心地よかったので、この地に住み続けることを決めました。

ヨガインストラクターとなった理由は?

移住後、自分らしい仕事は何かと考えた結果、真っ先に浮かんだのが高齢者施設でヨガを伝えるシニアヨガインストラクターの仕事でした。
ヨガインストラクターの資格取得後、相談員として高齢者の方々と関わってきた経験を生かし、高齢者施設などでヨガ体操を伝える活動を始めました。 動きだけではなく、時には、サランラップの芯を使って全身をほぐすセルフケアをすることなんかもあります。
複雑で特別なものではなく、日々の暮らしの中に取り入れることができるような、誰にでもできるやさしいヨガをお伝えしています。
できないことを数えて不安になるより、今できていることを大切にしながら、笑顔になれるクラスを心がけています。

キッズスペースのある店舗で開催している子連れOKのヨガクラス。初めての方や、体力に自信のない方でも安心して参加できるクラスです。

介護予防教室では、椅子に座ったままできるヨガクラスを開催。社会福祉士として、現場でたくさんの高齢者と関わってきた経験が生きています。

いつご出産を?

昨年4月に第一子の女の子を出産しました。
ちょうど新型コロナウイルスが出始めて混乱していた時期で、娘の顔を直接両親や親戚に見せることはできず... ただ、不安でじっとしているよりも、アクティブに今できることを楽しんでいる方が自分らしいと思ったので、雨でも雪でも、可能な範囲で、娘を連れてほぼ毎日外出していました(笑)
また、子育てサロンへ毎日のように通い、先生方に育児のアドバイスを頂いたり、世間話をしたり。
周りを頼り、助けを借りることで、心に自然とスペースが生まれました。
自分が楽しめて安心できる場所だったので、それが伝わるのか、娘もご機嫌でいてくれることが多かったです。

長女と一緒に(?)ヨガに励む菅さん。「笑いは最高の深呼吸!」

子育ては、まさに自分との向き合い

出産してから変化した事は?

自分のことをより大切にするようになったことが1番ですね。育児だけに没頭すると、些細なことでイライラしたり、切ない気持ちになったり... とやはり心が時々疲れてしまいます。
なので、立ち止まって、今の自分自身の心や体の状態に気づく時間を意識的に持つようにしています。
感情の変化を許し、時には褒めてあげながら、自分の心がパサパサにならないように、まめに潤しながら過ごしています。それでも、時々キィーっとなってしまうことはありますが(笑)

ヨガが力になったのでしょうか?

ヨガって単なるエクササイズではなく、自分と向き合うことができる方法なんです。
ヨガを通して心や体を静かに眺める時間は、慌ただしい日々の中でも、自分の〝まんなか〟に戻る力を与えてくれます。
以前わたしの師匠は「子育てこそヨガ」と話していましたが、母となった今ではそれがとてもよく理解できます。我が家のおてんば娘は、一緒にいると15分に1回くらい何かしら事件を起こし(笑)思い通りにことが運ばないのは当たり前。
育児を通じて、自分の感情の揺れ動きにひたすら向き合い続けることは、改めて自分自身を見つめ直すことに繋がっています。

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「美しさよりも心地よさを、人と同じよりも自分らしさを」がレッスンのモットー。

出産後、すぐにヨガに復帰したんですか?

帝王切開での出産で痛みが続いたので、ヨガはしばらくの間休み、無理のないよう徐々に動かしていました。
現在は完全復帰とは言いがたいですが、娘を保育園に入れた事もあり、週に3〜4回、教室を再開しています。シニアヨガのクラスに加え、子連れOKのヨガクラスも新しく始めました。
自身の経験から、ヨガを通してママたちがより心地よく生活できるきっかけづくりを、と考えていたところ、通っていたお店のオーナーからお声がけを頂いたんです。
そのほかにも、ヘアサロンで週2回ほどフロントの仕事をしています。インストラクターの仕事は1人で活動することが多いので、ヘアサロンで沢山の人と一緒に働くと、世間の悩みやストレスの原因などを知る機会も多く、それをヒントにヨガの学びを深めていくこともあります。

「わたし」を思いっきり楽しむ事が、家族の幸せになる

ヨガ以外でのストレス解消法は?

古着が大好きなので、時間があれば、許す限り古着屋巡りをしています(笑)。ファッションを通して、自分を表現することが好きです。
ヨガはもちろん、好きなことを思いっきり楽しむことで、「ママ」から「わたし」に戻る時間を大切にしています。自分を大切にすることが、家族をもっと大切にできる方法だと思っています。

今後の目標は?

私が伝えていきたいのは、ダイエットや美容のためのヨガではなく、日々の暮らしに寄り添う、心にやさしいヨガです。
教わる、というよりも、親しむ、というイメージ。いっぱい笑って、そこそこ動いて、最後はゆっくり寛ぐ。そして、頑張らないということを自分に許す時間。
今後も、おてんば娘の成長を見守りながら、家族・夫婦・親子の良いバランス感を探していきたいと思っています。

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「ヨガは足りないものを補ってくれたり、埋めてくれたり、バランスをとってくれたり。時には一歩踏み出す大きなパワーをくれる、一番の親友のような存在です」

ヨガインストラクター

菅 なおさん

菅なおさんinstagram:@yoga_breeze48
ブログ:https://ameblo.jp/naho1986/
お問い合わせ:nao.19860505@gmail.com

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