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〇〇ママの好きなこと・大切なこと

2023.04.21
〇〇ママの好きなこと・大切なこと

子どもと自然に親しむ経験を。

北海道森林管理局職員・2児のママ 中川真理さん
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5歳と2歳の男の子を育てながら、北海道森林管理局で働く中川真理さん。自然保護に興味を抱いた幼少期や、道内を転々としながらの育児、親子ともに成長を実感したという自然保育について振り返っていただきました。

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ドイツで育ち、環境保全に一直線。

「北海道森林管理局」とは聞き慣れない方も多いかと思います。どんな機関ですか?

農林水産省に属する林野庁(りんやちょう)の北海道の国有林を管轄する機関です。道内各地に森林管理署があり、国有林の林業や保全にかかわる業務を行っています。

国家公務員でいらっしゃるのですね。どんな道のりを経てきたのですか?

千葉県で生まれ、小学生の時に父の仕事の都合でドイツへと移り住み、4年間をミュンヘン郊外ののどかな村で過ごしました。周囲を森に囲まれた豊かな環境でしたね。

それで森林保全にご興味を

ドイツの学校でも環境問題を学ぶ機会もありましたし、日本にいる祖母が送ってくれた学習絵本で砂漠化について知ったり、テレビドラマで環境省のレンジャー(自然保護官)の存在を知ったりと、自然と環境保全に興味を抱くようになったんです。その後東京の農業系大学へと進学し、大学院を修了した2011年に林野庁入庁。翌年に北海道へと来ました。

これまでどんなお仕事をされてきたのでしょう

北海道に来て数か月は札幌で希少植物の保全を担当。その後、弟子屈や足寄など各地の山林に入り国有林の管理活動を手掛けていました。夫と出会ったのは弟子屈町で、その後岩手、東京と異動があり、長男を出産して千葉の実家へ一時帰省。1ヶ月後に夫の転勤地である苫小牧に移り...。

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現在は札幌で道産材を広めるための業務に従事しているそうです。

子どもの病気を機に、自然保育へ

ずっとご異動されていたのですね。知らない町での子育ては大変だったのではないでしょうか?

長男を育てた苫小牧は町の規模がちょうど良くて、人が集いやすかったんです。市が主催する子育てセミナー等を通じてママ友もつくることができました。特に「青空自主保育(※)木もれ陽の会」では親子でとても良い経験ができたと感じています。いわゆる「自然保育」のサークルです。

※現在はNPO法人森のこころね 苫小牧「〜親子で通う森遊びコミュニティin苫小牧〜 木もれ陽の会」として活動されています。

自然保育とは?

子どもと一緒に森や山へ出掛けて、森の中を散策したり木の葉や実を収集したりと、自由に過ごし、自然に親しむ活動です。自分自身が自然が大好きなので、その価値を子どもにも伝えたいと入会しました。

そのメリットとは何でしょうか

子どもが自然の中で生きる力を育み、のびのびと育つことができることでしょうか。特に長男は生後すぐに発達に影響する病気にかかっていたので、色々な経験をさせてあげたかったんです。

どのような病気だったのでしょう?

国の指定難病で「ウエスト症候群」、別名「点頭てんかん」とも呼ばれる病気です。生後5ヶ月ほどでてんかんの発作が連続して現れて、病院に連れて行って発覚しました。1ヶ月ほど大学病院で治療を重ねた結果、幸い薬が効いてくれました。今は経過観察中ではありますが症状が現れていません。

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自分も子どもも、自然の中でのびのびと。

次男はどちらでご出産を迎えられたのですか?

苫小牧で2年半を過ごし、ちょうど札幌での復帰が決まったタイミングで妊娠し、札幌で出産しました。札幌は苫小牧と比べて子育て人口も多く、子育てサークルも点在していますし、ちょうどコロナ禍も重なり交流の機会が減ってしまいました。加えてその頃夫が岩見沢まで通勤していたので、赤ちゃんを連れて徒歩20分かかる保育園に送迎に行かなければならないなど、慣れるまでは大変な日々が続きました。

どうやって乗り越えましたか?

幸い一時的に仕事復帰したタイミングで、長男を保育園に預けられることができたんです。自然体験活動に家族で参加したり、子連れで行けるお料理教室に通ったりとリフレッシュができたことが大きなきっかけになりましたね。苫小牧でも札幌でも育休の間にたくさんの出会いがあり、それが今でも私の宝物となっています。

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現在は円山にある自然体験活動に通い、家族で雪遊びやたき火、畑で虫探しや山登りを楽しんでいるそう。写真は約1年半前に体験した三角山登山。

最後に、先輩ママとしてアドバイスを!

子どもと一緒の時間を楽しみ、時には自分の興味があることに子どもを巻き込む。それが心地よく育児するコツだと思います。

北海道はお好きですか?

自然と関わりながら好きなことができる絶好の環境です。できれば、離れたくないですね(笑)

北海道森林管理局職員・2児のママ

中川真理さん

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