
「もったいない」を「ありがとう」に。フードバンクの取り組み
皆さんはフードバンクという取り組みをご存知ですか?
「もったいない」を「ありがとう」に変える、フードバンクの活動について、NPO法人フードバンク イコロさっぽろ 代表の片岡有喜子さんにお話を聞きました。
フードバンクって?
まだ食べることができるけれど、理由があり廃棄される食品を企業や生産者、個人から無償で寄贈してもらい、困窮している世帯や各福祉施設(児童養護施設、障害者施設、高齢者施設など)に無償で提供したり、こども食堂や炊き出しに使用する活動のことです。
「もったいない」食品ロスを減らす・支援を必要としている人へ食のセーフティーネットを構築し「ありがとう」に繋げる。フードバンクの取り組みは、SDGsの観点からも注目が高まっています。
NPO法人フードバンク イコロさっぽろについて
NPO法人フードバンク イコロさっぽろは2018年設立。
「クラウドファンディングで設立資金を集め、最初は自宅で仕分けや発送を行っていました」と語る片岡さん。現在は札幌市東区に事務所を移し、北海道内50カ所以上の相談窓口と提携。福祉施設への食品提供のほか、生活に困窮している方や子育て世帯へ、食品を詰め合わせた小包発送を行っています。
寄贈品の仕分けや配達はボランティアの方々に支えられています。
食品を寄贈したい方は
缶詰や乾麺・保存食など、家庭で利用しない食品の個人寄贈は、定期的に札幌市内の提携先に開設する「フードドライブ」に持ち寄るか、郵送にて受け付けています。寄贈する食品は、基本的には賞味期限まで1ケ月以上あり、常温保存ができるもの。
「フードドライブ」の日程・詳細はフードバンク イコロさっぽろのHPからご確認ください。ご自宅で眠っているけれど、まだ食べられる食品があれば、フードバンクを活用してみませんか?
フードドライブ等に持ち寄られた食品。種類ごとに分けて保管されています。
イコロさっぽろの今後の目標
北海道内には他にもフードバンク活動を行う団体がいくつかあります。
各団体の横の繋がりを強化する「北海道フードバンクネットワーク」の実現を目指し、片岡さんを中心に準備を進めています。
ネットワーク化により、情報共有ができる、提供品を適切な量で、道内隅々まで行き渡らせることができるなど様々なメリットがあるそうです。
NPO法人フードバンク イコロさっぽろ 代表 片岡有喜子さん
「困窮世帯を減らすためには、フードバンクからの支援をもらって終わりではなく、適切な行政サービスを利用してもらうことや、就職支援も大切だと考えています。そのために、支援を必要としている方と行政の窓口を繋げる役割もしていけたら」と話されていました。
NPO法人フードバンク イコロさっぽろ
札幌市東区北24条東8丁目1-20 パレスビル24 1F
(月・火・木・金:10〜16時)